安堵霊タラコフスキー

男の敵の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

男の敵(1935年製作の映画)
3.9
若干フリッツ・ラングやヒッチコックにも似た印象を覚える、ジョン・フォードのサスペンス風フィルムノワール。

主役の下種的行動を主軸にした内容にはそこまで驚きはなかったけれど、サイレント期にも多数撮っていたアクションシーンの凄さが見事なので、そういう演出面に良さが見出せる作品となっていた。

派手なアクションが目立つ一方で、時折見える雅さすら感じられるシーンの情緒も中々のもので、その点に40年代の名作群との共通したところが感じられるのもまた良い。