Omizu

ロミオとジュリエットのOmizuのレビュー・感想・評価

ロミオとジュリエット(1968年製作の映画)
3.8
【第41回アカデミー賞 撮影賞・衣装デザイン賞受賞】
有名なオリヴィア・ハッセーのジュリエット、やっと観れた。なるほど原作のイメージには一番近くて可愛らしい。

ペストのくだりとか省略しているため、なぜ行き違いになったのかが曖昧になっている。しかし、乳母と神父という間に立つキャラクターの心情や葛藤がより繊細に描かれていた。

乳母が伯爵と結婚したほうがいいと言って「本心なの?」と聞かれたときの一瞬の戸惑いの表情、神父が薬を渡したあとの震えるような仕草などちゃんと人間として描かれていてよかった。

若者同士のけんかもなんか不良少年たちのイザコザっぽくて若々しい。なるほどこれは『ウエスト・サイド物語』に直結するなと思って観てた。

色彩感覚や音楽も素晴らしく、映像が美しく楽しかった。
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