安堵霊タラコフスキー

かりそめの幸福の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

かりそめの幸福(1935年製作の映画)
3.7
溝口や黒澤明が多少影響を受けた監督の作品ということで興味を持ったが、なるほど確かに卓越したものは感じられた。

マスコミや芸能界を取り扱った作品で、今見ても面白いスピーディな編集が目についたし、序盤の山場である女優襲撃シーンの騒乱も見事だった。

裁かる々ジャンヌを髣髴とさせる裁判描写も白眉で、題材的にそこまでのめり込めるものではなかったものの、他の監督作品も見てみたいと思わせる力は十分にあった佳作。