菩薩

パンと植木鉢の菩薩のレビュー・感想・評価

パンと植木鉢(1996年製作の映画)
4.3
最高。これくらいの尺でこんだけ純粋に反テロリズムのメッセージ込められたら言うこと無いし『サラーム・シネマ』に出て来た悪役商会の人が善玉?とも言い切れないが良い役やってて尚の事。自分が起こした赤軍派みたいなテロ行為を被害者本人(役)と一緒に再現するなんて企画自体がヤバいが、例え再現ドラマであっても暴力を繰り返す事は拒否され、ナイフと銃では無く今日の糧たるパン(つかナン)と明日からの為の植木鉢をなんて道徳5が過ぎる。緩さの中にもしっかりとしたユーモアが存在し、映画は人を育て、たとえ過去は変えらずとも豊かな未来を築けるはずとの明確なメッセージが込められている。もうね、環境の悪さ故に海賊王の一味に誘われちゃった芸人ディスってる場合じゃないんですよ、あの時どうすればとこれから何が出来るかを考えなさいよ。めっちゃ良い映画、めっちゃ好き、最高。
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