傑作!!
イランの巨匠マフマルバフ監督の作品。監督の実体験をベースにしたメタ構造でフィクションの中に現実が入るから頭がパニくる。でも、戸惑いよりワクワク感の方が圧倒的に勝っていた。キアロスタミ監督『クローズ・アップ』に更にキレを加味した感じ。自分の理解が追いつかなかったところがあるので-0.1点だけど基本満点!
上映前にマフマルバフ監督が釜山映画祭で「魅力的な映画の撮り方」について解説した映像が流れた。映画において人が惹き付けられる要素を羅列して、1分間に区切った映像の中にどの要素が入っていたか観客に質問し、それを1点、あるいは0.5点と付けていく。その点数が下がらない限り観客は映画に飽きることなく惹き込まれ続けるという。この作品も緻密に計算されているのが分かる。
あらすじを書いてしまうと面白味が半減してしまうので、気持ちだけでも伝われば幸いです…!