・ジャンル
オカルトホラー/スリラー/サスペンス/パニック
・あらすじ
恋人ローリと友人カップルの3人と共にカーレースを観戦しに来ていたニック
そこで彼は異様な胸騒ぎと共にレーシングカーのクラッシュによる大規模事故の幻視に襲われる
全く同じ事が起きていった頃からそれが予知であるとニックは確信
3人にサーキット場を出るよう周囲の観客達と揉み合いになりながらも促し脱出
そして予感は現実に…
その後、生還者達の事故死が相次ぎ彼とローリは過去にも予知の事例がある事を知る
その時もまた生還者達が決められた順番で死んだのだという
2人は席順を確かめるべくサーキット場に侵入、そこで再会した警備員のジョージも加わって死の連鎖を食い止めるべく“予兆”に気を配りながら奔走するのだが…
・感想
”予兆“や幻視をヒントに“死の筋書き”を回避すべく奔走する若者達を描く「ファイナル・デスティネーション」シリーズの4作目
今作はシリーズ初の3D作品として製作されている事からも分かる通りエンタメ色が強めで吹替キャストに非俳優/声優のタレントが多い
劇場では3Dで放映されたという事でそれを踏まえて観ると映像は悪くない
ゴア描写も過去作と同様に激しい死のピタゴラスイッチが連続するのでそこは無難に楽しい
しかしストーリーの面では目新しい部分もなく無難な感じ
どうせ過去作の世界観を踏襲するなら1作目の予兆のみからヒントを探す方が楽しかったかなぁ…
正直、幻視はいささかファンタジー過ぎて身近な危険を描く内容に合っていないんじゃないかと
あとエンタメ性を強めにしておきながら死に様からコミカルさが薄くなっていたのも残念
シリアスに攻めるのかコミカルに攻めるのかどっち付かずで悪い意味でリメイクみたいな印象が拭えなかった
そんな中で個人的に好きだったのは是が非でもニックを死なせようという強い意志を感じる終盤のクライマックス
あそこまで行くともうスラッシャーでしょw
他にはどれが予兆や元凶なのかを勘繰らせる細かな描写は過去作の様に丁寧で良かった
いよいよ次作がシリーズ現時点での最新作
過去作ありきの内容という事でどんな風になっているのか楽しみ