復讐のため、色仕掛けで侍たちを次々とお持ち帰りしては殺す化け猫たちのお話。
クスクスと笑いながら、男の手をするり、するりと抜けていく描写や、シースルーの衝立の後ろに覗く女の姿など本作はエロティックな描写がとても美しい。
そして白黒ならではの光と陰のコントラストや、フェイドアウト、スポットライトなど、細やかな演出が、幻想的でより異世界的な雰囲気を高めている。
化け猫屋敷は見ているこっちもひんやり寒くなるような気がした。
心をえぐられるような「鬼婆」とはまた違った復讐劇ですが、とてもステキな作品だと思います。