Lilly

ネバダ・スミスのLillyのネタバレレビュー・内容・結末

ネバダ・スミス(1966年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

“You are not worth killing”

少年から大人の男性へ、心身共に成長する姿を描く。
設定年齢と実年齢に解離があり、サバヨミを頑張ったようだが、マックィーンの魅力たっぷりの仕上がり。

ウェスタンなので、バイクではなく馬に乗っているが、馬さばき、銃さばきも鮮やかで、復讐に燃え執拗に犯人を追いかける姿が印象的。

西部の乾燥地帯から、ルイジアナ南部の湿地帯までロケ地が幅広くて、米国の豊かな自然と広大な領地を感じ楽しめた。が、
沼地の刑務所が、湿度高く不衛生な感じで、あのシーンを見るのがキツかった。利用された女性も気の毒。

銃商人コードは、彼の恩人で恩師のようなキャラクターで、処世術や一般教養、マナーまで教えてくれる希有な存在。こういう人物との出会いがあるか、ないかでその後の選択が、随分と違ってくる。観ながら、未熟な自分を導いてくれた恩師や上司の事を思い出した。
神父の道標は、宗教的な指針になるだろう。
神はいると信じるか、存在しないと定義するか、その人次第。また人を恨むことも、許すことも。

主義、思想、行動 最後は自分が決める
人の本質を見極める目を持つこと

蛇足だが、馬が逆さに転げ落ちるシーンで、馬の無事を祈ってしまう。人間の娯楽の為に、犠牲になってないか気になった。
Lilly

Lilly