2024年75本目
『トイ・ストーリー3』と同時上映されたピクサー・アニメーション・スタジオの短編
昼と夜をモチーフにした2人のキャラクターが、反発しあいながらも少しずつ互いを理解していく様子を、3Dと2Dを融合させた実験的な手法で描く。
第38回アニー賞で短編アニメ映画賞を受賞。
『トイストーリー3』でチャターフォンの声優を務めたテディ・ニュートンが監督し、『トイ・ストーリー』の生みの親であり、現スカイダンス・アニメーションの最高責任者であるジョン・ラセターが製作総指揮としてプロデュース。
2人のキャラクターは2Dアニメで描き、彼らの身体の中に映し出される景色は3Dアニメで描くというアイデアが画期的かつ面白い。
喧嘩ばかりしていた2人が次第にお互いの良いところに気付いていく過程が明瞭であり、ラジオから流れるウェイン・W・ダイアー博士の「人は未知なものに恐怖を抱き、慣れたものに執着するが、不可解なものこそ美しいのだ。」というメッセージが、物語により深い意味をもたらす。
「新しいことを知る」喜びを忘れずに生きていたいと思わせる良い作品だった。
