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どら平太のmitakosamaのレビュー・感想・評価

どら平太(2000年製作の映画)
3.5
リアルタイムで見て以来だったが、先日スカパーで放映してたので再見。
記憶以上に面白かったな。

江戸から、とある藩の町奉行に来た“どら平太”
無法化した濠の外を浄化し、濠外との癒着する藩の重職の一掃を担う。

その為にどら平太の行った策が、悪党の巣窟に飛び込んじゃうこと。
3人の親分が仕切っており、賭場や遊郭に押し掛け一方的に兄弟の杯まで交わしちゃう。
親分役の石倉三郎・石橋蓮司らが、弱っちゃったなどうも…ってリアクションが可笑しい。
遂には大ボスの菅原文太も丸め込んじゃう。

藩からの刺客も退け黒幕も追いつめる。遂には藩内の利権を貪っていた連中も退陣に追い込んじゃう。
とにかく痛快!濠外と藩内の悪事の証拠が無いなら捏造させちゃう(笑)
無茶苦茶だわ。

しかし、逆に今見ると役所広司のキャラで、腕っ節が強く剣豪ってのはちょっと無理があるなぁ(笑)全然強そうじゃないもん。
演技が上手いからつい見いちゃうけど、チャンバラのスローモーションとかは当時も「ん?」と思ったし、いま見直しても変だ。

とはいえ、この手の痛快時代劇はこれ以降は見受けない。人情時代劇はあるが、こういう作品も時代を問わず需要があると思うのでまた作られて欲しいなぁ。
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