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おしどり囃子のbluetokyoのレビュー・感想・評価

おしどり囃子(1956年製作の映画)
3.0
こういうきっちりと作ってある映画は落ち着く。と言いながら、話しぶりがベタなので、途中で飽きて、寝入ってしまったが。それともう一つ、獅子舞ということだが、当然、獅子舞が登場するときは、獅子の中は、大川橋蔵、美空びばりではないということになる。とはいえ、神楽を踊るときは、大川橋蔵、なかなか凛々しくてさまになっている。

簡単にあらすじ。
神楽舞の師匠、総右衛門の弟子、菊次と料亭の娘、おたねは恋仲。

ある日の料亭、能見三之丞が、旗本組頭、大庭中務を接待していたわけだが、酒がまずいだの、芸者が来るのが遅いだの、いちゃもんをつけられ、いびられていた。ついには、江戸一番の獅子舞を見せろと無理難題。
おたねは、三之丞を助けるつもりで、菊次を呼んだ。最初は、こんな席で獅子舞を見せるもんじゃない、と拒んでいたが、ふと、引き受けた。
大庭中務の前で、獅子舞を披露して、大庭中務を黙らせるのであった。

だが、後日、このことが、総右衛門の知るところとなり、菊次は破門される。
なぜ、破門されることを知りながら、獅子舞を踊ったのかというと、三之丞は、菊次の父親だったのだ。
で、破門された菊次は旅に出る。悲しみに暮れるおたね、である。

ところが、しばらくして、おたねは、三之丞は、結局、大庭中務の用度金の横領の罪を着せられ、切腹させられた、と知るのだった。

おたねは、そのことを知らせるために、菊次のあとを追うのだった。とはいえ、菊次は行き先をおたねに言い残したわけではないので、ここらへんが、定番の面白さである。もう少しのところですれ違ったり、なかなか出会えないのだ。

なんとか、おたねは菊次と出会うことができた。そこで、三之丞が大庭中務のために、切腹させられたことを告げるのだ。
おのれ、大庭中務のやつめ、ということで、大庭中務を懲らしめよう、ということになる。

京都で、旗本たちの宴が開かれることになり、そこに大庭中務が参加することを知った菊次とおたね。宴に獅子舞を披露。ころあいを見て、面を外し、素性を明かし、大庭中務の罪を暴き立てた。
大庭中務の身柄は、大目付に引き渡された。
仲良く、江戸に帰る菊次とおたねであった。
殴り込みのような感じだが、なぜか、菊次はめっぽう強いのだ。
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