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マーキュリー・ライジングのbluetokyoのレビュー・感想・評価

マーキュリー・ライジング(1998年製作の映画)
2.9
2024年5月31日 13:40~ テレビ東京 吹替え
欧米人って、ほんとうにギフテッドものが好きなんだな。今回は、自閉症児のギフテッド。たしかに、世の中が覆るような天才的な発明や考え方は、自閉症や発達障害などの人から生み出されるわけだが、ただ、そんな功績を残す人は、ほんのわずかで、ほとんどの人は、社会に適合できない面倒臭いひと、コミュ障、として、一生を終わっているのだ。自閉症や発達障害の人が活躍するというのはファンタジーだよ。
この映画では、自閉症児、サイモンが、国家機密の暗号を解いてしまい、命を狙われるが、FBI捜査官、アートが、サイモンを救うという話である。この映画に限らないけど、いまさらだが、ブルース・ウィリスの演技力が際立つ。また、自閉症の表現はうまくいっていると思う。実際、本当にそうかはわからないが、たとえば、人と目を合わさない、環境が少しでも違うと半狂乱になって暴れる、とか。

簡単にあらすじ。
冒頭は、FBI捜査官、アートが、人質救出作戦に失敗して、それだけではないのだろうけど、窓際に追いやられるシーン。このシーンは、蛇足だったような気もする。

本当の話の始まりは、自閉症児、サイモンが、パズル雑誌に載っていたパズルを解いてしまうところから。このパズルが、国家機密の暗号なのだ。暗号開発者?のレオとディーンが、どうせ解けるやつなんかいねえだろ、と軽い気持ちで雑誌に載せてしまったのだ。
こんなざるセキュリティはあり得ないような気もするけど。

暗号が解読されてしまったという事態に対し、国家安全保障局のクドロー中佐は、暗号解読者を暗殺せよ、という指令を出す。まあ、たしかに、新たな暗号を開発するには、巨額の費用と時間がかかるし、暗号が知られてしまえば、たとえば、潜入しているCIAスパイは、身バレして、殺される危険がある。とはいえ、やはり、まず上の人に報告すべきだったよな。

暗殺者はサイモンの家へ。ところが、肝心のサイモンの殺害は失敗。両親を殺害してトンずら。
失敗がさらに失敗を呼び込んで、身動きが取れなくなっていくパターンだな。

両親が死亡した件で、アートが現場検証。隠れていたサイモンを発見する。とりあえず、サイモンを病院へ。
ところが、その病院にも暗殺者が現れて襲撃してくる。アートは、サイモンを連れて病院を脱出。

レオとディーンは、やばいことになっていくので、この際、世間にぶちまけようと思ったら、レオは殺害。ディーンは、アートに知らせようとしたが、ディーンも殺害。ただ、情報はアートへ届いた。

アートは、ことの次第を知ることとなり、同僚のピッティに相談。FBIが出動。クドローは、ええい、これまで、と自殺。

結局、暗号漏洩問題は、どうなったんだ、という気もするが。とりあえず、サイモンがバラすとは思えないので、そのままなんだろうな。
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