りっく

神々の深き欲望のりっくのレビュー・感想・評価

神々の深き欲望(1968年製作の映画)
3.6
現代文明から隔絶された南の島を舞台に、独自の因習や信仰、近親相姦などに葛藤する人々の生と性を通して、いまなお根強い日本の土着的思想などを形象化させながら、その風土のルーツへ行き着こうとするイマヘイの野心的ドラマ。

その精神性に3時間という上映時間も加味され、堂々たる超大作の風格をも兼ね備える。やがて島に来る機械文明の資本主義社会の論理との相克も、虚しさを募らせる。
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