都部

ジュニアの都部のレビュー・感想・評価

ジュニア(1994年製作の映画)
3.1
アーノルド・シュワルツェネッガー演じる婦人科医学のアレックス博士が新薬により男の身でありながら妊娠するという、80年代から90年代に掛けて本格的に国際スターの一人と化したシュワちゃんによる俳優先行型映画の一本。
公開当時は突飛な映画だったに違いないが、昨今のジェンダー意識の移り変わりを鑑みると時代を先取りした映画と言えなくもないのが非常に愉快だ。
とはいえ本作はあくまでもシチュエーションコメディなので社会的な命題に触れるような作品ではないので悪しからず。
女性ホルモンを大量に摂取したことで男性的なアレックス博士が徐々に『母』としての自覚に目覚めて、次第に女性的な言動を取るようになっていくというのは、その絵面も相俟ってユニークである。
言ってしまえばまそれ以上でもそれ以下でもない映画なのだが、テンポの良い事態の進展と妊娠に悩まされるシュワルツェネッガーの演技の数々により、基本的には澱みなく見れてしまうので軽く見るには良い。
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