このレビューはネタバレを含みます
ミステリーとしての根幹になるべき部分が
単なる偶然によって構築されていて
そんなタマタマは無いやろーとは思いました。
でもそこは映画としては単なる枝葉であるのでよいとしました。
この映画の
根幹になるのはイレーナの心情なのでしょうが非常に難解でした。
特にテアへの接し方と大事にしていた赤い靴・・
テアへの対応はパンフなどにも書かれていたように
‘母性’なのでしょうか?
自分にはちょっと理解しがたかったですが監督トルナトーレは最後のテアの行動によってイレーナの母性を正当化してるのでそういうことでしょうね。
赤い靴は本来なら真っ先に捨てそうですが、
後世大事に取っていたのはいわゆるストックホルム症候群の一種でしょうか?
歪な連帯感と共犯真理?
子供達を売っぱらったことへの罪悪感が深層に溜まり、
本来とどめをさすべきおっさんを生かし、靴も大事にし
「コイツのせいでやったのよ」と罪悪感を中和したかったんですかね。
一見矛盾しそうな行動ですが、片方は論理でもう片方は感情なので両立するでしょう、(たぶん)。
結局よくわからないことが多々あったのですが
テキトーに想像で穴埋めしていったら
‘いい映画’ということなりました。
追伸
ゴミ溜めで死体が発見出来た訳は
おっさんがわざと教えたのではないでしょうか。
なんたってドSですから。