コーカサス

決断の3時10分のコーカサスのレビュー・感想・評価

決断の3時10分(1957年製作の映画)
3.7
そこへ行く理由は何も無い。
知り合いも一人も居ない。
3時10分ユマ行きは悲しい汽笛を響かせる。
さあ あの列車に乗ろう―。

『真昼の決闘』やテレビドラマ「ローハイド」のテーマ曲で有名なフランキー・レインが唄う主題歌から始まる物語は、『潜行者』や『縛り首の木』『避暑地の出来事』などで知られる名匠デルマー・デイビス監督による硬派な傑作西部劇であり、07年にラッセル・クロウとクリスチャン・ベイルが主演した『3時10分、決断のとき』は本作のリメイクである。

こうした作品の“見比べ”は、“映画の楽しみ”のひとつでもあるが、それぞれに良さがあるゆえ“比較”は出来ない。
しかし、西部劇というジャンルにおいて、あくまでアクションを控えめにし「心理戦」に重点を置いた本作は大いに評価に値する。

124 2023