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バットマン ビギンズのTのネタバレレビュー・内容・結末

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

スーツもモービルも現代的に洗練されていてめちゃくちゃカッコいい。
なぜコウモリなのか、スーツやモービルは元々何だったのか、など隅々まできれいに説明が付けられている。

ティムバートン版と比べると欧米のヒーローの描き方になってる。
経営者でもあり科学者でもあり、厳しい訓練を乗り越えた兵士でもある。自分の住む街への忠誠を忘れない。アイアンマンとキャプテン・アメリカを混ぜて赤い部分を黒くした感じ。
わざわざヒマラヤまで行ったのは東洋の神秘への憧れでこれもヒーローあるある。バットマンを「暗闇で暗躍するから忍者みたい」と思ったのはノーランならではかも。

ブルースがバットマンになっていく様子が丁寧で良かった。
両親を殺した暴漢が公聴会で殺害され、裏社会を牛耳るボスの元へ。お前は何も知らないお坊ちゃんだと一蹴され、本当の底辺を知るために自らを汚していく。この過程が面白かった。
あと道具を集めてるとき、洞窟を見つけて基地を構想してるときはワクワクした。お屋敷の基礎が剥き出してる感じとか。これならエレベーター作れるぞって感じが最高。

アイアンマンのときもそうだったんだよな…。完成品よりも元になった試作期の方がガチャガチャしてて、ちゃっちくて、ワクワクした。スチームパンクだった。

とりあえず「ダークナイト」が調べれば調べるほど高評価なので、その前にいったん感想を書いておく。ダークナイト見終わってからだと感想変わっちゃう気がするので。

これは自分の好み的にしょうがないのかもしれないけど…愛着が湧くのはティムバートン版かなぁ…。
自分の悪い癖なのかも知れないけど、洗練された・カッコいい・理性的なものを見せられると、「理性的=正しい」と思わされていないか?と身構えるようになってしまった。

ティムバートン版はバットマンの方も怪人の一種というか、割と変わってる人として描かれてた。
ノーラン版では徹底して正義の従者であることは決定していそう。
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