ブニュエルの悪ふざけもここまで来ると最早至高、至福、ユートピア的な境地である。稀代のシュルレアリストの集大成、或いはセルフ・パロディとも言える狂気に満ちたブラック・コメディ。
意味のない馬鹿馬鹿しさに徹したナンセンスの極みのような作風となっており、まるでモンティ・パイソンを観てるような脱力感に包まれる。
これはこれでイ〜ンじゃないの?
特に中盤、ライフルを手にした教師がビルの屋上から理由もなく庶民を射殺していくシーンの突拍子の無さと来たら爆笑もの。全編に於いてチンコマンコな会話とシチュエーション劇が楽しめる。
長時間観てるとマジで頭がおかしくなりそうな、大人の玩具箱であり悪ふざけ映画。大島渚の『マックス・モン・アムール』とセットでどーぞ!