【『八十日間世界一周』に及ばず】
『赤い風船』の監督が、小さい風船ごときに飽き足らずデカイ風船=気球の映画を撮った。
しかし、サイレント映画時代の純粋なテクノロジー凄いぞこのキッズ映画は『八十日間世界一周』を前に無残にも散る。気球スペクタクルの引き出しのなさが目立ちます。
つまり、そこまで面白くないのだ。当時としては頑張っている空撮、空からの視点も《美》の観点で劣り、シャノンソー城を知る私としては、「その角度はシャノンソーの面白さ引き出せていない!」と言いたくなるもどかしさがあります。
まあ悪い映画ではないので、小学生に魅せたい作品とでも言っておこう。