素晴らしい風船旅行の作品情報・感想・評価

「素晴らしい風船旅行」に投稿された感想・評価

ラモリス監督作品だが、『赤い風船』の方がインパクト強かった。
しかし、ラモリス監督は風船が好きなのだろうな、と思う。
はぎの

はぎのの感想・評価

3.8
「赤い風船」のアルベール・ラモリス監督の初長編作品。

気球ロードムービーなんてたぶんこの作品くらいな気がする。これといって大きなストーリーはなく、観客は一乗客として気球に乗ってフランスの街並みを旅をする。映像は非常に美しく、今回VHSの画質だったのが本当に惜しい...。
少年と老人と一緒に、大空にゆらゆらと身を委ねる心地よさ。もちろんCGを使っていないので、当時のフランスや郊外がありのまま映っている、そういう意味でも価値のありそうな映画です。

赤い風船の少年役のパスカル・ラモリスも続役で少し大きくなった姿で登場。今作では気球に乗ってにこにこと笑顔な一面も見られました。

赤い風船の大空に飛び立つラストとは違いこちらは少し大人しめに幕を閉じる。ラモリス監督は皮肉にもヘリコプター事故で亡くなっているんだとか...空(気球)から実の息子であるパスカル少年を見下ろすあのカットがなんだか切ない。

・淀川長治究極の映画ベスト100
Shinchan

Shinchanの感想・評価

4.0
生まれて初めて見た映画。当時3歳。
映画館の闇が怖くて泣いたらしいが、気球が萎れて落ちていくシーンが怖かった記憶がある。私のフランスへの憧れはここに始まった。
TaiRa

TaiRaの感想・評価

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『赤い風船』から4年。パスカルくん大きくなってるゥ!気球に情熱を注ぐお爺ちゃんと勝手に乗り込んだ孫パスカルくんの空中旅行。『カールじいさんの空飛ぶ家』は参考にしてるだろうな。「空からフランスを見てみよう」な作品。

ラモリスが開発したヘリビジョンという空撮方法で撮られた記録映像にドラマを差し込む形。パリの街並みや山火事の現場、アルプス山脈に、あらゆる動物たちの群れなど、迫力と美しさが凄い映像。青空に浮かぶ気球の画は絵画みたいだし、音楽もとても良い。地上にいる助手がスラップスティックなギャグを繰り広げる楽しさもある。パスカルくんの体を縄で括って気球からぶら下げたり、やっぱラモリス鬼畜。狩人から鹿を助けたり、汚ったない沼地を引きずり回されたり、『白い馬』の要素もある。『赤い風船』で現実から空に逃避したのに対して、今度は地上に置き去りにされる大人な終わり方。『未知との遭遇』と『E.T.』の違いみたいな感じかな。
気球で街見下ろしてワインを飲んで
空からしか見られへん光景がいっぱいみれて素敵な風船旅行
でもなんだか退屈な感じもした
パスカル君成長したけど赤い風船の映画のときのナチュラルな雰囲気そのままで良い
近所にバタバタと建売住宅が経ち、ありがちなモデルルームの入り口に風船がプカプカ浮かんでいるのを見て思い出す。

ひたすらに圧巻の空中撮影による画がスクリーンいっぱいに広がり、所々に寸劇コメディが盛り込まれています。

何度か私のレビューに登場している映画好きだった祖父は、この作品のおじいさんみたいなタイプでした。
夢や興味のあるものに関していつも熱かった…

そう言えば、空を飛ぶつながりであの飛行船を思い出しました。
御存知の方いらっしゃるでしょうか?

飛行船『レインボー』
※岡本太郎さんの作品※

私や私の周りの人たちは『たろう』って呼んでました。
あの姿上空に見つけると、
『あ!たろうだ!たろうだ!』
異常なぐらいにテンションが上がったものでした。
まるで、飛んでいるスーパーマンを観ているアメリカ人のように(笑)
懐かしい☆彡
甘美な浮遊感。ふわふわ漂う気球とカメラワークに酔いしれる。
撮影技法がまるで想像つかず、とても50年も前の映画とは思えない。
おぉ!!「赤い風船」のパスカル君がちょっと大きくなってる!成長してる!
と言っても、これ50年も前の映画なんですけどね。

この気球の圧倒的浮遊感。
大空に憧れ続け、そして皮肉にもヘリからの転落で最期を遂げたラモリス監督。
鳥のように大空を旅したいと夢みる少年の頃の気持ちが甦ってくるようです。
上空から見下ろす50年代のフランスの風景も凄く素敵だったし、気球を通して映し出される大自然の雄大さ、自然の猛威、人々の営みもまた興味深いシーンでした。
この夢見心地な余韻にずっと浸っていたくなります。

なにかと踏んだり蹴ったりで、体を張りまくった助手に労いの言葉をかけてあげたい。
自動操縦の車とか、フロントガラスのフランスパンとかワインなどなど、遊び心もいっぱいでした。

「赤い風船/白い馬」はもちろん、未見の「フィフィ大空をゆく」なども含めて、是非ラモリス監督の全作品をBOX発売してほしいです。切実に!
ai

aiの感想・評価

4.2
「赤い風船」で観ることが出来る凝縮された素晴らしさには及ばない気はするが、長編となる本作では多少の緩急も必要であろう。やはり良いものは良い。

ただただ老博士と少年が乗った気球から映しだされる地上の美しい風景、これほど癒やされる映画はホントに少ない。
とにかくファンタジック。そしてノスタルジック。

テレビで観た当時も素晴らしい映像だと思ったが、DVDであれば更に綺麗な映像で観られると思うと、VHSのみというのはホントに残念。
アルベール・ラモリス監督の初長編作品。
世界中の映画監督が “お気に入り映画” に選ぶことも多い本作ですが、雰囲気が『赤い風船』と同様に、すごく温かくて心が癒されますね。気球に乗って大空から世界を眺めるという、とてもシンプルなストーリーですが、夢がいっぱいで本当に楽しいです。超有名なテーマソングも心地がよくて絶品ですね。