烏丸メヰ

オーメンの烏丸メヰのレビュー・感想・評価

オーメン(1976年製作の映画)
2.6
死産だった我が子と引き換えに、同じ時間に生まれた赤ん坊を養子に迎えたロバート。
その時刻、6月6日、6時。

『ザ・ファースト』に備えて再鑑賞(おそらく約20年ぶり位)。
若い頃観て全く怖くなく、シリーズを追わずにいた。

今観ても、ホラー映画には分類されるとは思うが「恐怖」を感じさせるシーンはほぼ無く「不吉」止まりのおどろおどろしさと事故死ラインの人死にでじりじりと不穏さを煮詰める落ち着いた映画。
宗教的モチーフや聖職者の醸し出す雰囲気と、シックな劇伴&独特の効果音は印象的。

恐怖存在が視覚的な強烈さを放つホラー映画が個人的に好みなので、クラシックな“ガキ怖ホラー”では『ペット・セメタリー』に軍配が上がるが、本作があったからこそ『エスター』のあの導入があり、“獣の数字666”がキリスト教徒以外にも広く認知されているのだろうと思うと、静謐でおとなしめのホラーながら、存在感の大きさを噛みしめてしまう。
烏丸メヰ

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