エアール

オーメンのエアールのレビュー・感想・評価

オーメン(1976年製作の映画)
3.6
” Here is wisdom.
Let him that hath understanding count the number of the beast:
for it is the number of man;
and his number is 666. ”
黙示録 第13章 第18節

” ユダヤの民 シオンへ戻る時
すい星 空を裂き ”
” 神聖ローマ帝国が興り
あなたと私は死ぬ ”
” 永遠の海より彼は立ち
両岸に軍勢をそろえ ”
” 人を相争わせ
人類滅亡へと導く ”


ホラーの大作といえば
その一つとして名前があがる本作であります。
本作でアカデミー作曲賞を受賞したジェリー・ゴールドスミスの不気味かつ恐怖心を煽る音楽が物語によりいい効果をもたらしておるわけでして。
撮影監督はあのギルバート・テイラーですし、この後にスターウォーズが待ってますね 笑

さあ、この”前兆”にどう立ち向かうか。
悪魔の子を巡りその子を養子にした夫婦と彼らの周囲に降りかかる恐怖、
とくと堪能しましょう。


イタリア ローマ
6月6日 AM6:00
外交官のロバートは妻 キャサリンとともに
この地に赴任しており
第1子を身籠もっているキャサリン。

念願の出産の日を迎えるも
残念ながら待望の子は呼吸を一瞬した後に息を引き取ってしまう
ーー遅れて病院に着くロバート、
あまりに残酷な現実を嘆き、ずっと子どもを欲しがっていた妻がこのことを知った際のショックが計り知れないことを考えて更に気落ちする。

その時
偶然にも死んだ我が子の他に
同日同時刻に生まれた男児の存在を
病院で知り合うスピレット神父から告げられる。
外見もそれとなく似ており、生みの母親は死んでしまい孤児であるという
ーーこの子を養子として取り
妻 キャサリンには事実は伏せて我が子として育てる、ことを決める。
その子に”ダミアン”と名付ける夫妻。

イギリス ロンドン
駐在大使に任命され
この地へ越してくるロバート&キャサリン夫妻、ダミアン。

越してきてからしばらく経つと
大使夫妻の周りで奇怪な事が立て続けに起こり始める。

ダミアンの5歳を祝う誕生日会でそれまでダミアンの世話をしていた若い乳母の首吊り自殺、
ブレナン神父の”お話”
ーーダミアンは悪魔の子である、
ベテラン乳母 ベイロックの突然の派遣、
教会に拒否反応を示すダミアン、
生まれてから今日までお医者にかかったことがないダミアン
ーー麻疹や水ぼうそう、セキのひとつもなく病気知らず、
強面の番犬、
サファリ・パークでの動物たちの異常行動、
第2子を身籠もるキャサリン
ーーダミアンは産ませない、
腹の子を殺し、妻も殺し、
そしてすべてを受け継ぐことになればロバートも殺す、
富と力と悪魔の助けで偽りの王国とやらを築くためなのだとか、
突然の嵐とブレナン神父の最期、
イスラエル メギドと高名なエクソシストであるブーゲンハーゲン、
ダミアンが邪悪な子であることに感づき始めるキャサリン
ーー彼女の身にも危険が迫る、
カメラマン兼記者 ジェニングスとロバートとブレナン神父に関わるお話
ーー不審死を遂げる者たち、
死ぬ前に写真に写る彼らにはその後の死を象徴するような何かが映り込む
ーー最初はネガ傷の思っていたが日を経て撮っていくうちに徐々に明確に、そして体に触れるようになっている、
ブレナン神父の日記と星占いの専門誌
ーー異常現象 :すい星が輝き2000年前のベツレヘムと同じ形になる
ーーヨーロッパ 5年前の6月6日、
ーー5年前のローマの新聞で6月6日の誕生記事 亡くなった子どもが生まれたのも6月6日、さらに午前6時、
調査に乗り出すロバートとジェニングス、
ダミアンを受け渡されたカプチーニ病院
ーー5年前に火事で病院は丸焼けに、
記録保管庫が出火元のようで記録書類は全焼、何も残っておらず、
スピレット神父の行方
ーーフロジノーネのサン・ドミニコ修道院、
火事以来口がきけず、キリストを捨て神の恩寵を失う、
3つの6と悪魔の印
ーー悪魔と反キリストと偽預言者、魔性の者の三位一体、
チェルヴェット
ーーサンタンジェロ墓地 今や廃墟、
ーーローマから北へ50キロ、
我が子の死の真相、
教会の祭壇に悪魔の子の血を流せ
ーー七つの短剣
第一の短剣が最重要
肉体的な生命を断って十字架の中心となる、
残りは霊的生命を滅ぼすもので放射状に刺す、
相手は人間の子ではない
ーー体にアザ 6の数字、
悪魔の弟子らにはどこかに必ずみなついてる
ーー見える部分になければ髪をかき分けてみろ、…

続く不審死と疑惑、
反キリストの誕生ーー悪魔の子、
政界ーー常に混乱と革命で荒れる海、
そこに悪魔の子現る。
すべては思うままにか…。
エアール

エアール