あらすじ
孤児院生まれの青年ホーマーが外の世界に飛び出し、様々な経験を通し成長していく姿を描くヒューマン・ドラマ🍎「ガープの世界」のジョン・アーヴィングの同名小説が原作。
1943年のメイン州にある孤児院で青年ホーマーは育ての親である医師ラーチに医術を学びながら暮らしていた。ある時、ホーマーは自分の将来に不安を抱き始め、岐路に立たされた彼は患者として来ていたカップルと共に孤児院を飛び出してしまう。カップルのコネでりんご農園で働き始めた彼は恋人との出会いや大勢の仲間と共に汗水流して働く事、様々な経験を経て人生に彩りを与え喜びを見出していく。
この作品の一つのテーマである堕胎。孤児院では望まない妊娠をした女性達の為に出産、中絶手術を日々、行っていた。孤児院にいた頃から堕胎に反対していたホーマーは物語の後半である選択を迫られる。出産か堕胎どちらが正しいのか深く考えさせられるこのエピソードで胸を揺さぶられた。
成功や挫折を経験し、ラストで自ら決断するホーマーには成長を感じさせる。途中重いテーマが挟まれるものの終わって見れば壮大なホーマーの成長物語という事が分かる。
ラストの余韻も心地良い。評価が高いのも頷ける良作。