ぱりぱり

8 1/2のぱりぱりのレビュー・感想・評価

8 1/2(1963年製作の映画)
4.5
映画が好きだからこそ、映画業界の裏側を見たくないという気持ちがあって、見るのを少し躊躇っていましたが、かなり普遍性のある内容で、予想以上に共感してしまいました

浮気はしませんが笑、結構私はグイードに似ているのかもしれない...と嬉しいやら将来が心配になるやら、複雑な気持ちになりました

グイードが「仲間外れ」と冗談で呼ばれていましたが、それは半分合ってて半分間違ってると個人的には思います
グイードは常に心ここにあらずで、周りの人と同じ現在を共有していません、一方でそれは仲間外れにされているのではなく、自分で孤立することを選んでいます

今ではCGで映像を美しく見せることがもはや主流になっている気がしますが、CGを使わず、ましてやモノクロでこんなに楽しい空想シーンが映像になるなんてすごい

映画を見ながら、
イタリアの人の演技ってなんかいいなだよな〜もし映画出るんだったらこういうイタリア映画の脇役とかやってみたい、それで...
と考えていた私はもうグイードの仲間入りです
そんなこんなでグイード目線で見ていましたが、私はグイードに置いていかれてしまったようです

「救いようがない夢想家」
「私たちの内にある死を葬る映画」