牛丼狂

8 1/2の牛丼狂のレビュー・感想・評価

8 1/2(1963年製作の映画)
2.0
1963年公開。フェデリコ・フェリーニが監督。
当作品は一度の鑑賞では評価しがたいため、この評価は妥当性がないものであることを前置きする。それでいて、これから何度か鑑賞したいと思わせる映画だ。
監督自身が抱いていた思いをストレートに表現している。「映画」という芸術についての見解や、自分の置かれた立場、人生観など。特段、印象深いシーンはまだないのだが、ストレスが蓄積していくさま、そこから吹っ切れるさまは見ていて心地良い。
カメラとエキストラの動きを徹底的に計算して構図を作っているが、ここに病的なまでのこだわりを感じる。イメージシーンにおけるこの気味の悪さ(冒頭が顕著)にはゾッとした。
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