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ベルリン大攻防戦<第4部 ベルリンの戦い/第5部 最後の突撃>

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『ベルリン大攻防戦<第4部 ベルリンの戦い/第5部 最後の突撃>』に投稿された感想・評価

mh
-
(間違えたほうに記入していたので、こちらに移植、加筆しました)

見たのはこれ。
「ヨーロッパの解放 HDマスター 4 <オーデル河大突破作戦> 」82分
ガルパンが大ヒットした流れて復刻リリースされたやつ。
英語版Wikipediaでいう「ヨーロッパの解放 パートIV「ベルリンの戦い」79分」と同じものだろうと思われる。ランタイムはあってないけどね。
「ベルリン大攻防戦」はVHS版のタイトルみたいだが、ヨーロッパの解放と同じシリーズとは思わんよね。ややこしい。

というわけで、第四部の感想。

共産圏視点のWW2東部戦線ということであいかわらず見どころ多し。
ワルシャワ蜂起を見殺しにしたソ連軍が見られるのかと思ったら、華麗にスルーしやがった。そりゃあまあソ連の国家プロジェクトみたいな戦争映画なんで、プロパガンダ入っててもしかたないか。
とはいえ、この回はソ連軍の美化が著しい。
押し入った民家でベルリン市民の緊張をほぐすくだりが言い分けがましい。ベルリン市民の女性のほうから誘ってきたみたいなくだりもあって、いまだったら国際問題になりかねない。
現実に起きたであろう虐殺やレイプはほんとひどいけど、映画として強度のあるシーンに仕上がってる。

モノクロの政治パートはヤルタ会談がメイン。
連合国の元首たちそっくりさん大集合もあいかわらず。
スターリンたちがベルリン一番乗りを、連合国に奪われると焦るくだりがある。自分たちは連合国じゃないかと突っ込みたくなる。
話の流れで探照灯を効果的に使った夜間戦闘が見られるのかと思ったら、そんなものは存在しなかった。
ばっさりカットされたとのレビューもあったけど、もともとなかったんじゃないかと思ってる。
これまでこのシリーズを見てきたわれわれは、ストーリーがちょいちょい破綻してることを知っている。
モノクロ世界のスターリンと、カラー世界の司令官が電話で会話を交わすーー自ら設定した壁を破壊するというぶっ飛んだシーンがあったかと思えば、動物園のくだりでは、セピア風に加工された第三の世界まで登場する。さしずめこれは争いのない世界といった意味合いか。
国の金使って、実験的なことやってるのはすげーと思うけど、実際そんな効果的じゃない。
外れたキャタピラは一時間で修理できるという知見を得たのは収穫だった。
縞模様の囚人服に赤い逆三角形(コミュニストたち)とか、歴史考証は相変わらず万全だったので、ワルシャワ蜂起とかオーハンの解放とか省略しないでやってほしかったなぁ。
怪我した猿に手当てしあげた心優しきソ連兵のくだりでエンドなんだけど、猿のほうは腕に巻かれた包帯を半狂乱でかきむしってるのが、なんとも暗示的でよかった。


続けて第五部も鑑賞。
「ヨーロッパの解放 HDマスター 5 <ベルリン大攻防戦>」
スターリンの出番はグッと減って、ベルリン市街戦の終盤とヒトラーの最後までが描かれる。
いわば、ソ連視点の「ヒトラー 最期の七日間」で、それこそ「ヒトラー 最期の七日間」と同レベルの歴史考証でこれをやってのける。
たまげるほどのスケールだった第一部のアクションシーン以降は正直、たいしたことないアクションシーンが続いていたが、ラストの市街戦はド迫力。とんでもなく広大な廃墟に、大量エキストラを動員してベルリン市街戦を再現していた。
やばいのは、モノクロパートとカラーパートが混ざるところ。
モノクロ世界の総統地下壕から、カラー世界の集合住宅に電話かけるのを皮切りに、二人の世界の垣根がどんどん曖昧になっていくという、神業をやってくれる。
さっきまでカラーで写っていた兵士が、次のカットでモノクロ世界に入り込んでるのとか、これまでの長いシリーズを見てきたことも手伝って、かなりの酩酊感を伴うシーン。これはすごい視聴体験だった。
途中からはまんま「ヒトラー 最期の七日間」だった。
ヒトラーが死んだらモノクロが終わるのかと思ったら、そういう仕組みにはなってなかった。
クライマックスは帝国議会議事堂(ライヒスターク)への攻撃で、そこに赤旗を立てる(ライヒスタークの赤旗)って、「チャイルド44」の主人公がやったことか。
ものすごい数のソ連兵とポーランド兵が帝国議会議事堂を占拠し歓声をあげている長回しに、第四部の動物園で見た、平和を象徴するセピア色の世界がオーバーラップするんだけど、それはヒトラーの雄姿に沸くベルリン市民たちの様子で、どういう意図があっての演出だったのかわかるようでわからない。
物語パートがおわって、急に現代になる。
WW2の犠牲者数、アメリカ、イギリスが20万人とかでたあと、チェコスロバキア100万人、ポーランド600万人、ドイツ900万人と続く。
最後にソ連2000万人がどーんと出て締めくくった。

総括としては、第一部と第五部はすごかったんけど、第四部までを見終えたひとじゃないと第五部のすごさがわからなさそうではあった。
レビューは少ないけど、いまだにDVDを売ってたりでアクセスしやすい映画なので、ちょっと長めに感想書いておいた。
面白かった。
真面目に3本とも観たけど、知っていることを画付きでおさらい。中身に話がないので退屈になる。結局、ヨーロッパを解放したのはソ連だからね、と念押ししているだけ。
試写にて。