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ハリーとトントのMcQのレビュー・感想・評価

ハリーとトント(1974年製作の映画)
4.4
これはもう〝老人と猫〟の姿を一目見た瞬間にやられた。(キャットリードまで装着しちゃってる、、笑)

ニューヨークのアパートから立退きを強いられ、居場所を失ったやもめの老人ハリーと愛猫トント。この時点で「ウンベルトD」の猫版を連想させるが、老人の〝表情〟から違いは歴然である。〝助け船〟があるだけマシとも思えるが、端からハリーは助けなど求めていないのだ。同じ状況下であれ、考え方一つで〝絶望〟にも〝希望〟にもなり得るのである。

にゃんこの反応がまた〝映画的〟じゃないのがリアルで愛くるしかった。基本的に抱っこが嫌いだし、水あげても飲まない。キャットリード付けられてるのも可愛いけど、これは猫にとってはストレスでしかないはずだ、、笑(昔やった事あるけど全力で抵抗されてすぐやめた)

〝どんより〟よりも〝ほっこり〟が勝るものの、やっぱり切ない気持ちにさせられる。このコンビの姿はいつまでも見ていたい。
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