てる

そして誰もいなくなったのてるのネタバレレビュー・内容・結末

そして誰もいなくなった(1945年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

タイトルに詐称あり。
面白い。最後のシーンまでは。
ミステリーとしてはかなり面白い。クローズド・サークル、見立て殺人の始祖であり、最高峰。コナンや金田一はじめの原点はここだったんだね。これを考え出したアガサ・クリスティは天才だと思う。ミステリーをエンターテイメントにしたのはこの作品からだ。
しかし、しかしだ。原作と内容が違っているじゃないか!!
そりゃダメだ。ミステリーの最後を変えてしまうなんて、もはや犯罪だ。楽しみを強奪された。犯人が自身で、誰にもトリックを暴かれず、自分のトリックを自らの口で語るなんて愚の骨頂だろ。タイトルどうしたタイトルは。誰もいなくなってないじゃん。勝手なエンターテイメント加えてんじゃないよ。ロマンスなんてどうでもいいんだよこの作品には。
途中までは面白かった。それは間違いない。どのカットも洗練されている。画質に問題はあるけど、充分に楽しめる作品だったのに。途中までは。原作通りに撮ってくれれば間違いなく手放しで名作だと言えたのに。惜しいことをしましたね。
てる

てる