田山信行

マッハ!の田山信行のレビュー・感想・評価

マッハ!(2003年製作の映画)
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2000年代氾濫したワイヤーアクションへのカウンター的に現れたトニー・ジャーの超絶身体技アクション。映像技術での誤魔化しなど無しに己の身体ひとつで繰り出すムエタイの迫力。相手の身体にブッ刺さる様な鋭い跳び膝蹴りが強烈なインパクト。身体のキレだけならば全盛期のジャッキーをも凌駕していたのではなかろうか。

公開当時アクション好きとして興奮したったらなかった。まだ見ぬアクション未開の地からの格闘技映画という潮流も作り出した。この次にやって来たのがインドネシアの『ザ・レイド』だがコレがやや期待ハズレで。トニー・ジャー自身も以後このファースト・インパクトを超えた作品はない。もう純粋に身体能力で驚く様な興奮するアクションは生まれないのか……と失望し始めていたが、そこへ現れたのが我らが日本の坂口拓『RE:BORN』
まだまだアクションに限界はない!!
田山信行

田山信行