パロディ満載の如何にもジョー・ダンテらしいアホバカ・ムービーになっている。ジョー・ダンテの冗談(ジョーダン)てきついですね!
本編を楽しむよりサンプリングネタになった映画を探す方がクセになる怪作でもある。オタク魂がてんこ盛り。
ほぼ映画会社のPRみたいな冒険コメディであり、アニメーションと実写を融合させた『ロジャーラビット』とほぼ同じ破天荒な展開が繰り広げられる。バッグス・バニーやダフィー・ダック他、WBの人気者が大集結したノリノリな映画。
個人的にはスティーヴ・マーチン演じる悪役が情けなくて最高。本作が映画音楽の巨匠・ジェリー・ゴールドスミスの遺作になってしまった。そういえば昔『スペース・ジャム』なんて映画もあったっけ。
現実との接点が無い点でタランティーノの『キル・ビル』と同じく一種の御伽噺(ファンタジー)なのだと解釈した。オタク的記号の海。この陽気過ぎるノリはある意味日本人には理解しにくいものがある。
ジョー・ダンテ特有のオタク臭はタランティーノよりも庶民的で鼻につかないからイイ。ストーリー性を完全粉砕した意味でも画期的❗️