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左きゝの拳銃のarchのレビュー・感想・評価

左きゝの拳銃(1958年製作の映画)
3.4
アーサー・ペン監督の最初の作品。ポール・ニューマンの影ある演技が冴えた作品でよく出来ている。

簡単に言えば復讐劇であり、その末路として全てを失った男の話なのだが、肝は彼が「学」のない人だったことにある。
復讐という目的に囚われ、それ以外に配慮したり、踏みとどまることが出来ず、多くの人を殺し、復讐のスパイラルに巻き込んでいくのだが、彼は終盤になるまでそのことに無自覚であるのだ。
その人生の目的を見つけてそこへと突っ走るような展開と悲惨な事態のギャップ、そこに面白さがあると感じた。
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