BSプレミアムシネマにて初鑑賞。
インドの大地主ラージャの使用人である主人公ムトゥ。優しくて腕っぷしも良く、誰からも愛されるような彼を中心に巻き起こる一大騒動を描いたエンタメ超大作。
3時間近くに及ぶ長編。にも関わらず休む間もなく次々と繰り出される展開の数々。圧倒的なテンポの良さで全く飽きませんでした。
圧巻のミュージカルシーンも多く用意されていて、26年前のこの時点からインド映画のお決まりは確立されています。見てもらったら分かると思いますが、編集や撮り方にセンスがあってその観点でも凄く楽しめましたね。
随所で笑いを取るコメディにアクションも意外と凄め。ムトゥが悪党と格闘戦を繰り広げる場面はブルース・リーの映画並。馬車でのチェイスシーンはちょっと大袈裟ですが「ベン・ハー」を思い出すほどのリアルさ。
ムトゥの恋愛模様もあり、金と権力に目が眩んだ強欲な人間関係。意外な真実もあったりと、とにかくボリューム満点。これだけ色々ありながらも本作の着地点はシンプルに勧善懲悪。エンタメ作品のお手本みたいな感じです。
予想以上にお腹一杯になった作品でした。王道のインド映画を求めているなら迷わずお勧めします！
