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ムトゥ 踊るマハラジャのくりふのレビュー・感想・評価

ムトゥ 踊るマハラジャ(1995年製作の映画)
3.5
【乗り遅れていマサラ】

DVDレンタル始まったので借りてみました。公開当時の頃は映画そのものをあまりみていない時期で、マサラブーム?には全くノレず、今回が初見です。

まずは映画的興奮がしっかり詰まっていることに感心!ホントかよ(笑)。DVDでみても伝わりましたが、当時の劇場で大騒ぎしてみたかったですねえ。

そんな一方、さすがに賞味期限切れとも感じる。感覚的には70年代の日本映画や、角川映画の素っ頓狂さ、あたりを思い出しますねえ。

まあ、お祭り脳でつくったお祭り映画ですよね。

象徴的なのが、ラジニカーントとヒロイン、ミーナが悪漢(…と言っても、この借金取り立ては正当な要求なんだけど)に追われて馬車で逃げる場があるのですが、追手が莫大に増えて来て、チェイスでなくレースに変貌してしまう。

西部開拓時代のランドレースか!みたいな。爆笑しますがまあ、くどい、ラジニの顔のごとく。

乳母車ではなくただの壺を転がして、その隙にすれ違っていた愛を強引に結びつけるひ・ひょっとしてポチョムキン?みたいなモンタージュも出てきますがこのシーケンス、騙されたとしか思えません(笑)。バカボンパパのお説教についうんと言ってしまうみたいな。

そんなこんなで結局けっこう、ノセられてしまったんですが、「ラジニ映画」は私、10本もみていないですけどこれが最高傑作でもないですね。予想より大人しくてちょっと拍子抜け。

ダンスシーンもこれだ!という決め歌がない気がしました。本作4年後の『パダヤッパ』の方がずっと狂っていて面白いと思います。

しかしミーナさんはとっても可愛い!ちょっと懐かしい感じもあって。昭和のグラドル(笑)。すばらしきぷるぷるです。女の魅力は肉の量ッ!

…また機会あると思うので、次はきちんと大きなスクリーンで騙されたいと思います…ひまだったらね(笑)。

<2014.2.13記>
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