こんなにキュート❤︎で、お洒落で、愛おしい映画にはなかなか出逢えません。大好きな作品です。
ほぼ毎日のように出掛けることが多い妻ベリンダの浮気を疑う夫チャールズは探偵を雇うことに。しかしこの探偵…白いコートに白いバッグ、白いハンチング帽、白いスクーターで、目立つ目立つ(⌒-⌒; )
ベリンダは、ずっとついてくるこの不思議な男に気づきます。尾行はやがて距離を置いたまま言葉を交わさないデートのようになって行きます。見せたいものがあれば、時には探偵がベリンダの先を歩き、指を指し、同じものを見て同じものを食べる。
こんなデートはきっと楽しいだろうなと、観ながら自然と笑みがこぼれてしまいます。
しかし、ベリンダが彼は夫に雇われた探偵であると知る時が…
結婚し、月日が流れ、大切な物が見えなくなってしまう夫婦関係。
この映画は、ごくごくシンプルに、互いを認め合うには距離が必要で、近すぎると見えなくなってしまう物があるんだよと教えてくれます。
そして、この映画の最大の特徴は、随所でかかるテーマ曲「Follow follow」。曇り空の多いロンドンの街を夫を想いながら独り歩くベリンダと、孤独な彼女を遠くから見つめる、おどけた不思議な探偵の優しさが見事なまでに表現されています。この曲なくしてこの映画は成立しないとさえ思えてきます。
(訂正)原題はThe Public Eye。これは、探偵という意味のprivate eye のダジャレ?映画の中でも説明がある通り、世間の目という意味です。つまり、結婚して身近になりすぎて見えなくなってしまったものを、最初に出会った時のように、「この人は何が好きなんだう?」「この人はどんな人なんだろう?」と相手を知ろうする眼という意味だと思います。
仕事ばかりで妻を放ったらかしていた夫。探偵は、夫チャールズによりを戻すために、ベリンダが求める条件を提示します。それは、10日間チャールズがベリンダを尾行すること。
ロンドンが大好きになります(*^^*)