このレビューはネタバレを含みます
自分が発明した『テレポッド』という機械で、自らを転送する実験に臨んだブランドル。しかし、同じポッドの中にハエが侵入しており融合することに…
良くも悪くも、今までに感じたことのない衝撃が走りました。1980年代の映画にしては間延び感がなく、よいテンポでストーリーが進んでいき、進むにつれてブランドルの容姿や言動の変化にただただ切なさと恐怖を覚えます。
ラストではブランドルの二面性が伺えました。『生きたい』と、クエイフとお腹の子供と融合して少しでも人間に近づきたいという人間らしくもある自分勝手な一面と、『死にたい』と、クエイフの持った銃を自らの額に当てる生きることを諦めた一面。
ブランドルの『研究者』としてのモチベーションがなければ、もっと早く生きることを諦めていたのではないかと感じた。
観終わった後、清潔感のある世界に安堵し、感謝しました。