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宮澤賢治 -その愛-のMiYAのレビュー・感想・評価

宮澤賢治 -その愛-(1996年製作の映画)
3.5
宮澤賢治って貧しい生活を送った末に若くして病死したという勝手なイメージを持っていたのですが、そこそこ裕福な商家の生まれだったのは意外でした。

そして彼が仏教への信心と寒冷地の農業に身を捧げていたことも初めて知りました。彼の小説や童話の中で広がる世界観がそれを強く映していたのですね。そんな彼の人となりがこの映画で理解できたのですが、彼がいつ、どうやって素晴らしい作品群を執筆したのか、今ひとつわからないところがあります。

最後に読まれる「雨ニモマケズ」は見事に彼の生き方を象徴しており、それは見事でした。この詩が彼の遺品のノートにメモされていただけだったことには驚きます。もし彼が命長らえたら、どんな作品を残したのでしょうか。つくづく彼も夭折が惜しまれます。
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