おむすび

ベニスに死すのおむすびのネタバレレビュー・内容・結末

ベニスに死す(1971年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

午前十時の映画祭10FINAL、12本目は「ベニスに死す」。

誤解を恐れず言うと【キレーーーなおっさんずラブ】です。
とにかく退屈な映画ですが、なぜか寝なかった。
マーラーのおかげでしょうか。
それとも回想シーンがうまい具合に挟まれてるからでしょうか。

「砂時計って、まだまだたくさん残ってるときは全く変化に気づかないけど、気がついたら無くなってるんだ」
この台詞がこの映画の全て。
極端に少ない台詞で、のろのろのろのろ進行して、気づいたらクライマックスです。

主人公は心臓に病を抱える作曲家のおっさん。
療養先のベニスで見かけた美少年タージオに心奪われる。

終始「たーたん♪」言うたはります。

観客にもおっさんにもどんどん美しい表情を見せるタージオとは反対に、確か最初はカッコよかったはずのおっさんが、どんどん醜くなっていく。

もう、死ぬ間際おっさんの若作りが滑稽だけど怖くて。
笑えないアブナイ人。
あのメイクは素晴らしい!

あんなに苦労して仕事として美を追求してきたのに、生まれつきの「美」にあっさり出会ってしまったおっさん。
嬉しくもあり、悔しくもある。。
おつかれ、おっさん。
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