椎蕈

遠い空の向こうにの椎蕈のネタバレレビュー・内容・結末

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

炭鉱の街でロケットを飛ばすロケットボーイズが、最初は馬鹿にされながらも最終的に街のみんなを納得させるまで成長する実話。

兄貴と校長があんまり好きになれなかったかな。
兄貴は最初ホーマーを馬鹿にし続けたけど、ロケットを飛ばすところを見てからは特にスポットが当たらなくなったし、フォローが少なかった。
校長は最後こそホーマーを認めてたものの、ずっとホーマー達の邪魔をしてたから普通に好きになれなかった。

廃線のレールを持って行こうとして列車の音がしたから止めようとしたけど、別の線路を走る列車だったシーンや、何回も爆発しちゃうロケットのシーンは笑った。

キービジュアルがめちゃくちゃ良い。
父親でも母親でもロケットボーイズでもなく、ライリー先生なのがグッと来た。
ホーマー達をずっと支えてくれてたのは先生だったし、最後のロケットには先生の名前を書いてたし、「これから新入生全員に大いに自慢するの、ロケットボーイズに教えた事を」って言っていたのにそれが叶わず早くに亡くなってしまっているから、見終えた後にキービジュアルを見たらちょっと泣きそうになった。

炭鉱の仕事に誇りを持っている父親と、真逆の夢を追いかけるホーマーが劇中で何度もぶつかり合っていたけど、最終的に和解したのも良かった。
多くは語らず、お互いに理解してる感じがエモい。
ホーマーが言っていたヒーローは父親だと思ってる。
最後のロケット発射を見に来たところは泣いた。
見終えた後にスッキリする良い作品。
椎蕈

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