chaooon

揺れる大地のchaooonのレビュー・感想・評価

揺れる大地(1948年製作の映画)
3.6
ということでジャン・ルノワールの助監督も務めたルキノ・ヴィスコンティの初期作品🎬

シチリア島の漁村を舞台に、代々漁師を営む一家がたどることになった辛苦の日々をドキュメンタリータッチで描いた、ネオ・レアリズモの代表的作品🐟

何これ、辛すぎる…ひたすら辛い😭

昔から仲買人に搾取される漁師たち。
年寄り勢は黙って従えと言うけど、その理不尽な構造に疑問を抱いた若者が行動を起こす。
この辺までは抑圧に奮い立つ感じとか、若者たちの仲買人との乱闘シーン等々、ちょっと心躍る展開を感じたけど、その後のどっと押し寄せる絶望感…

未来は明るいと信じて家を担保にまで入れて人生を賭けるけど、見事に希望が打ち砕かれ、その後もひたすら辛い運命を辿っていく家族の姿が見てられない😭
弟は一体どうなったんだよ…

ちょうど最近『コーダ あいのうた』を見直していたんだけど、なんか状況が一緒で、漁師って昔も今も不遇な職業なんだなと🥺
コーダの方が行動を起こすことで苦労もありながら、少しずつ好転していく感じだったけど、こっちは救いがなさ過ぎて〜😭

そもそもネオ・レアリズモがよくわかってなかったけど、第二次大戦直後に現れたイタリア映画の当時新しい傾向で、現実を客観的に凝視しドキュメンタリー風に描写したもの。
他代表作品は『自転車泥棒』…ああ、なるほど、納得した😭
chaooon

chaooon