視覚的なグロさより、精神的にエグられるのに、きっとまた観てしまう負のエネルギー。
この作品が他の戦争映画と一線を画すのは、目を覆いたくなるような虐殺シーンよりも、1人の無垢な少年が、目を背けたくても背けられない一生分の悲劇を、これでもかというほど目に焼き付けられ、記憶に刻み込まれる様を描き、その顔は観る側にも今までとは違う絶望感を植え付ける。
子供の命を奪うことで民族浄化を図ろうとしたヒトラーであっても、まだ幼い彼を撃ち抜かなかったことが意味深い。
これ自国の子供を大事にしない日本政府もヒトラーと同じじゃない?
製作費不明