てっちゃん

善き人のてっちゃんのレビュー・感想・評価

善き人(2008年製作の映画)
2.5
「ナチス政権下のドイツに生き大学教授の苦悩と葛藤(かっとう)を描いた作品」なんですけど、どうも葛藤しているように見えないんですよね。教え子はさっさと愛人にしちゃうし、家族とも別居して、自分はナチ党員の幹部として出世街道。時折彼の良心を試すかのように聴こえてくる音楽の幻聴。

ラストシーンで、主人公が日常の雑事に追われているうちに、世の中はとんでもないことに、そして自身もそれに加担したことに気づき愕然とするってとこで、オチとして「あの音楽」が使われるのですが・・・興味深い題材なんですけど、もう少しなんとかなったんじゃないかなあ。
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