リトル・ミス・サンシャインのへちまびとのネタバレレビュー・内容・結末

家庭内不和を抱える家族が、末娘のミスコンに行くためワゴン車でひたすら走るロードムービー。

家族中がお互いに腹を立てているのに、末娘のことは全員が無条件に愛している。この子が家族を家族として繋ぎ止めていると言ってよく、まさしく「リトル・ミス・サンシャイン」だ。

ただのロードムービーかと思いきや、小さな女の子を舞台に上げて審査員に見せるというミスコンの仕組みそのものへの強烈な皮肉と批判が効いている。
我々はクライマックスで「ミスコンとストリップとでどう違うんだ」と問いかけられる。確かに両者の構造は類似しており、しかもこんな小さな子供たちにそれをやらせている、と末娘の独特なダンスで気付かされる。

コミカルでほろりと泣けて考えさせられる映画。誰と一緒に見ても楽しめる名作。