Panierz

ベロニカ・フォスのあこがれのPanierzのレビュー・感想・評価

4.0
戦後ドイツ国民が宿命的に背負わされる悪夢の記憶を、加害者と被害者両方の立場から描いていく。表現主義を踏襲したメロドラマの作りで破滅へ向かう絶望感を湛えた画面は、躁鬱的なコントラストにより更に闇深くその異様さを訴えかけてくる。薬物中毒者であったファスビンダーも戦後世代として同じような絶望を感じていたのだろうか。
Panierz

Panierz