【ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー】
英国映画協会「The 100 Greatest Films of All Time」「史上最高の映画100」(2022)
52位。不安は魂を食いつくす…
園子温激推しのファスビンダー映画
初挑戦
一人の映画女優の堕落・破滅を描いた作品
後半までうんうんと理解して行ったが、ラストでやられた。
いわゆるファスビンダー節というものが出てきた。
これは慣れ…
R・W・ファスビンダー監督『西ドイツ3部作』3作目にして最晩年(といってもたったの37歳)の作品であり、これまでとは明確に異なる趣をもつ。
『マリア・ブラウンの結婚』にしても『ローラ』にしても、(…
このレビューはネタバレを含みます
戦後、過去を禁忌し忘れ去ろうとする人々に対するカウンターのように1943年こそいい時代だったというこの映画。美しいモノクロや照明が暗く暗澹たる影の時代の遺物を華々しく美化し、薬や死こそ救済であると言…
>>続きを読むまたもやファスビンダーの容赦ない、痛々しく見苦しい女の破滅の物語。にしても彼の後期の作品にも関わらずモノクロで、彼の常連組がほぼカメオ出演くらいにしか出ていないのがすごく異質。でもストーリーの感じが…
>>続きを読む面白い!傑作である。
そして、ドラッキーな作品である。とにかく白を全面に押し出した色調に酔う(ちなみに、ファスビンダーは、本作が公開された1982年に37才の若さでコカインによるオーバードーズで…
ナチの残滓が戦後の映画界で薬漬にされて砕け散る、という芸能が抱える業がカリガリスタイルで示されていてかなり見ごたえがあった。
女優から見て観客がダッチアングルでグラグラ揺れるショットをはじめて観…
白黒の良い画は強い。カントリー調音楽が好みで、ぼーっと観れる謎解きに徐々にハマっていく。実在の女優シビル・シュミッツがモデルで調べるとそのままやないかと驚き。子供の様に描かれるいつもの居候米人。メン…
>>続きを読む落ち目の女優がモルヒネに溺れ無惨に散っていく話。モデルが存在しているという事実
過去にしがみつくという意味では、ペトラフォンカントの苦い涙にも通じるか
白黒のコントラストが格好良すぎてそっちに目が…
正直なところ開始から40分程度はよく分からず観ていた。ただ、そこから面白くなったように感じて観入ってしまった。そして最初の分からなかった時間の意味も少し掴めた。
これだから映画は面白い。
台詞にもあ…