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失はれた地平線のmoonのレビュー・感想・評価

失はれた地平線(1937年製作の映画)
3.7
再鑑賞。"シャングリラ"という言葉の元ネタとなった小説を映像化した、珍しいユートピア映画。不思議とずっと印象に残っていた作品。久々に見返したけど、アジアの色を取り入れた美術と衣装がとても見応えがありとても1937年の映画とは思えない

「住民は適度に誠実、適度に貞節、そして適度に幸せだ」

食料、富、幸福感を全て「適度」に享受できる理想郷シャングリラが、本当に私たちが夢見る理想的な世界なのかどうかは甚だ疑問で、行きたいかと聞かれれば悩み倒す気がする。もちろん平和が1番だが、悲しみも恨みも何もない世界に放り込まれると、ジョージのように猜疑心の塊になってしまうのも人間の性かもしれない
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