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横道世之介のmiのネタバレレビュー・内容・結末

横道世之介(2013年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

優しい気持ちになる一本。
まさに青春群像劇といった作品。
尺が長いが、登場人物の豪華さと設定においては、なるべくしてなった長さと感じる。
どれもこれも青春の1ページだ。

吉高由里子の大学生時代がドンズバにハマっててかわいかった。
自宅でお手伝いさんが見てる前で告白するシーン。
おもしろくもあり、カーテンに隠れる吉高の姿はたまらなく愛おしい。
雪の降る日に初めてキスをするシーンもよかった。
クレーンで撮っているのかワンカットで大胆に構成されつつも、気持ちの昂りを表現しているあたり流石は近藤さん。
ラストの記念すべき1枚目のフィルムに収める写真を撮るシーンも美しい。
長めの1カット、斜俯瞰。
素晴らしい。

沖田監督も人を演出できる監督だと思った。
ハートフルでいて、大げさすぎない、いい頃合い。
当時の時代風景がイキイキと再現されていた美術もレベルが高かった。
総じてレベルが高い作品だと思う。
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