Yoko

秘密と嘘のYokoのレビュー・感想・評価

秘密と嘘(1996年製作の映画)
3.8
21歳の誕生日を間近に控える娘と暮らす母。
お互いに打ち解けられぬ母娘関係に苦しむ母に一本の電話が鳴り響く…。

おせっかいでちょっと鬱陶しくやや空気も読めないけれど、それでも憎めない母親を見事に切り取る人物描写。
人をイライラさせるあの粘っこい口調は『マイ・フェア・レディ』のオードリーを彷彿とさせた。
長回しの臨場感あるドラマ。
怒りの爆弾の導火線に火がともるようなセリフが飛び交うBBQシーンは外野から見ていて一番ヒヤヒヤする。
ちょっとしたジョーク(≒嘘)で人の幸せな姿の一瞬を切り取るカメラマンが放つセリフは彼の職業柄積もり積もるところもあったのであろうと思わされる。
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