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罪ある女
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『罪ある女』に投稿された感想・評価

こぅ
4.0
「私の生きる意味は一つだけだった
あなたを助けること 生きさせること」

ヴィリ・フォルスト監督による、サスペンスタッチの【メロドラマ】。

ドイツ映画史上初のヌード作品*


マリーナ(ヒルデガルド・ネフ*)は、恋人アレクサンダー(グスタフ・フレーリッヒ)に致死量の◯◯◯*を飲ませた。
画家であるアレクサンダーにとって◯◯を失うことは致命的な事だった。
やがてマリーナは「ついに起こった…現実になった」と呟く…。


冒頭、
壁に掛けられた絵画(タイトル:罪ある女)で始まり、、
部屋を動くヒルデガルドを追う長回し。
切羽詰まった状況から事のいきさつの長い回想に入る。テンポの良さに観入る。
少し前の出来事〜
2人の出会い、あるバーで、妻に捨てられた酔っ払いを介抱してアパートに連れて行った。
〜マリーナの幼少期に遡る。
母ルーバが再婚した義父、フォンと連れ子の義兄、エドゥアードという家族。
母は高価なドレスを纏い、毎晩違う男と上機嫌で出かけたが、義父はジッと黙っていた、、
が、ある日には、凄いビンタ が炸裂したのだ‼︎
マリーナは、義兄と初体験。
義父にふしだらが見つかり、義兄の生死は不明、マリーナは家を追い出された。
異常な生活環境が異常な愛を生んだと言いたいのだろう。
若い彼女が彼(おじさん)に惹かれた理由(魅力)は分からない(伝わらない)。
只々 放ってはおけなかった のだろうが。

時間軸は一部行き来するが、最低限なので困惑はしない。

脳腫瘍を患っていたアレクサンダーは、担当ドクターの絵を 死神 と名付けてスケッチしていた。
その絵の顔を切り抜いてドクターの顔に貼り付けた(被せた)合成は斬新。
終盤の大事なシークエンスにも活かされている。
あと、
映像的演出面では、スプリットの走り⁈やフレーム付きや高速パンの実験的⁈懲りが見られた。

ヒルデガルドの 倒れ方 は、褒められる(女優魂)‼︎
下手くそな倒れ方なら無い方が良い。
これは満点で、見どころの1つと言える。

しかし、
よく喋るマリーナのモノローグ(心の声)だ。
一部始終を ご丁寧 にわざわざ説明してくれるので、映像や演者の表情から 機微 を読み取る必要が全く無い。
違う意味で考える余地が不要、誰でも理解出来る。

「愛とは与えるもの 決して奪わず
繰り返し与え続けること」

兎に角、
マリーナの激愛は、他の男に抱かれようが、全ては、一途な男(愛)の為だと正当化してしまう勢いが最後まであった。
短尺でも中々濃密な脚本。

現在に回帰して、
クライマックスのついに来てしまった瞬間〜のマリーナの対処が健気だ。


エンディングは、
メラメラ燃える暖炉の炎の陰影、、
見せられてきた2人(特に彼女)の悔いなき愛で満たされたからか、暗くはならず不思議と安堵で見届けられた。

ラストショットは、
冒頭に同じく絵画(罪ある女)で締め括ると共に射す光の表現が素晴らしい。


*注記
時代が時代だからかハッキリしたものを期待したら肩透かしに。
モロ見せなくてもヌードはヌード。
あの絵画、【タイタニック】のローズに影響を与えているかもしれない。


*ヒルデガルド(25)は、パトリシア・アークエット似。
兎に角、脚本も撮影も彼女をフューチャー。
https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcSpluGpu9xJmCNHfM-ZsB6wfTz7rm8-a134-g&usqp=CAU


*致死量の、、って、実際はあんなもんじゃ無理だろう。
Jimmy
3.0
『罪ある女』というタイトルで、DVDジャケットに「マリーナは恋人アレクサンダーに致死量の睡眠薬を飲ませて死に追いやった……」などと書かれていれば「悪女もの?」と思ってしまうが、悪女ものとは程遠い「恋愛もの」だった💕
また、DVDジャケットに「ヒルデガルド・クネフはこの作品でドイツ映画史上初めてヌードを披露して大スキャンダルになるが映画は大ヒット」…とも記載されている。

さて、物語は上記の通り始まって、マリーナ(ヒルデガルド・クネフ)は「ついに起こった。現実になった…」と呟いて、彼女の回想シーンとして過去から冒頭シーンに至るドラマが描かれ、最後は「冒頭シーンのその後」が描かれる構成となっている。
ただ、その構成が「現代よりちょっと過去」⇒「その過去よりも更に過去」⇒「そのうち過去から現代に追いつく…」といったパターンなので技巧的ではあるが、観ているこちらは「もう少し時系列的に描いても良いのでは?」などと思ってしまう。なんかモヤモヤが続くのだ🤔

もともとマリーナは良家の生まれだったが、母親は再婚しているものの夜ごと堂々と売春に行く呆れた母親。義父は見て見ぬふり。義父には連れ子の息子がいて、マリーナの初体験は愛が無かったがその連れ子と。堕落の第一歩。
そのうち義父に家を追い出されて、キャバレー勤めとなる。そこに入って来たのが、アレクサンダーという男。彼がまるで「ぼろ雑巾のようにして店を放り出される姿」を見たマリーナが彼を助けたのが二人のなれそめ。アレクサンダーは画家だったが、失明の虞がある病にかかり……と内容面では、どちらかと言えばネガティヴ展開が多め。
でも、マリーナが画家をしている男アレクサンダーを支えていく様が、本当に献身的なので「愛に溢れた映画」になっている💓

彼が描いた『罪ある女』という絵の映し方が上手いヴィリ・フォルスト監督作だった。

鑑賞機会は極めて限定的でレア作品であるものの、個人的にはノリ切れない映画だった。
悪くはないのだが、手放しで褒められるような映画には見えず、ちょっと残念😅
まあ悪くはないんだか技巧に懲りすぎで 所々鼻白んでしまう。 ビリー・ワイルダーみたい。 絵を人間の顔にかぶせるところとか寒い。
主役の女優は悪くはないんだが、主演の男優のほうが魅力がなさすぎる。その辺はハリウッドのスターシステムとの差がある。

あっ、話はサッシャ・ギトリの『あなたの目になりたい』みたいな感じです。
撮影はかなり良かった。暖炉のちらつく火の脈動する影を死にゆく男の顔にあてるラストはよかったよ。