びぎR

裸の大将放浪記 山下清物語のびぎRのレビュー・感想・評価

3.5
2023/4/3に鑑賞。
放浪の画家として知られる山下清の生涯を描く。コメディタッチのテレビドラマは観たことはあるけど、こちらは伝記的な作り。戦前の1934年(12才)から始まり1976年に49才で亡くなるまでが描かれる。タイトルは「裸の大将」ではあるが裸(短パンにランニングシャツ)の姿はあまり出てこない。清は障害のために馬鹿にされることも多いがあまり気に留めないので話が暗く沈むこともなく楽しく観られる。多くの人々に迷惑をかけたり優しくされたり馬鹿にされたりするが、基本的には口は悪くても根のいい人が多い。この関わりになる人たちの演技、キャスティング(牟田悌三、江戸家猫八、塩沢とき、なべおさみ、など)が良い。敗戦のときの清の言い分は正論だった。展示会で馬鹿呼ばわれされて傷つくのが可哀そうだった。恩師の式場隆三郎(根上淳)が「山下清を食い物にしている」と言われて苦々しく思うのが印象的。
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