umi

ヴァージン・スーサイズのumiのレビュー・感想・評価

ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)
3.9
「まだ人生の辛さを知る年齢にもなっていないのに。」
「でも、先生は13歳の女の子になったことはないでしょう。」

近所の少年達の目線で進むこの映画に唯一ある少女達の気持ちが入ってるセリフでこのセリフこそこの映画の全てだと思った。

閉鎖的な町と家と学校の中で姉妹だけのキラキラした空間の中にどこか危うさがあって闇がある。
この映画から現代までのガーリーカルチャーにかなり影響を与えたんだろうなって納得する少女達の儚さと美しさ…
コメディ感のあるシーンとキラキラ可愛いシーン、暗いシーンが交互に来るのでどんな気持ちで観たら良いか戸惑いながらも映像の綺麗さと音楽の良さでそんな気持ちも上書きされた気がする。

個人的にレコードを電話でかけ合う2分割になるシーンとプロム前〜プロムが好き

若い時のメンタルでみたら閉鎖的な世の中から簡単に抜け出せるじゃんって姉妹たちに背中を押されてたかもしれないから今観れて良かったかもしれない。
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